平凡なインフラエンジニアの僕が、年収を280万から1,000万まで上げた方法

salary-up フリーランス エンジニア
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2015年に未経験でSESの会社に就職したとこから、筆者のエンジニアとしてのキャリアがスタートしました。

約1年半勤務したあと、2017年に独立し、今もフリーランスのインフラエンジニアとして活動しております。

有り難いことに、今では月単価85万以上のオファーを頂けるようになりました。

(もちろん責任も大きくなりましたが。)

客観的に見て、自分のことを平凡なインフラエンジニアだと思っています。

ですが、それでも、年収1千万を達成することができました。

今回は、自分のこれまでのキャリアを通して、どうやって年収を上げていったのか?について書いていきたいと思います。

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筆者の実績

まずは、筆者のこれまでの実績を収入の面から紹介したいと思います。

※なお、ここで紹介する月収は総支給になります。

会社員時代:月収18万(エンジニア歴:〜8ヶ月)

未経験でSES会社に就職しました。この時の月収が18万円

何もスキルがありませんでした。

はじめて参画した案件は、「公共系のインフラ構築案件」。

未経験のチャレンジ枠という形で、インフラ構築の案件に参画していました。

もちろん、お荷物状態です。

※チャレンジ枠は、その現場特有の用語です。「若手を成長させるよ!」ぐらいの意味で、未経験を受け入れてくれた有り難い枠でした。

そんな感じだったため、とにかくスキルを付けようと必死に勉強していました。

最初は現場で分からなかったことを調べる(業務外でも)のが精一杯でしたが、後半2ヶ月は少し余裕が出てきました。

そこで、Ping-tや書籍を使ってLPIC(Linuxの資格)の勉強をしていました。

「1週間勉強して、1つ試験を受ける」ぐらいのペースで受験し、現場が終わるまでに合計4個の資格を取得し、LPIC level2になりした。

(途中、勉強していない期間もあります。)

会社員時代:月収23万(エンジニア歴:9ヶ月〜1年8ヶ月)

インフラ系の案件を2つ経験しました。

LPICを取得していたおかげで、インフラ構築の案件にメンバーとして参画することができました。

給料も少し上がり、自分のスキルがグン↑と伸びた時期だったかなーと思います。

案件でのポジションが「チャレンジ枠」から「メンバー」として上がったので、その分単価も増えたようでした。

「案件の単価が上昇+資格手当」を含めて、最終的に月収23万まで上げることができました。

給料は上がりましたが、1番キツかった時期でもあります。

(上がったはものの、生活はカツカツでした。)

この頃の勉強は、「知識を詰め込むよりも、手を動かして実際にやってみる」を優先していました。

(資格の勉強は参考書やPing-tだけでやっており、手を動かしたくてしょうがなかった。)

VirtualBoxを使ってサーバを構築したり、WEBページを作ってみたり、プログラミング言語のチュートリアルをやってみたり、とインフラだけでなく色々なものに手を出していました。

インフラエンジニアとしては、遠回りな勉強だったかもしれませんが、今となっては、インフラを色々な観点から見ることができたので、とても良かったなと思います。

フリーランス時代:月収45万(エンジニア歴:1年8ヶ月〜2年8ヶ月)

スキルが付いてきたなーという実感と現状の収入に満足できず、SES会社を辞めました。

転職活動もしていたのですが、最終的に「フリーランス」を選択しました。

※詳細は以下の記事を読んで頂けたら。

フリーランスになって初めての単価は、45万(税込)でした。

収入が上がった要因は、単純に「フリーランスになった」これだけです。

仕事の内容は会社員時代とほぼ変わりませんでした。

案件では、主に詳細設計から携わることができました。

金融系の案件だったこともあり、1つ1つの工程がしっかり決められていたため、とても勉強になりました。

フリーランス時代:月収60万(エンジニア歴:2年8ヶ月〜3年8ヶ月)

フリーランス1年目の時と、契約していた会社は同じです。

ただ、期間が3〜5ヶ月のプロジェクトをどんどんこなしていくスタイルでした。

単価の方は、60万までトントン拍子で上がりました。

同じ会社だったということもあり、仕事の流れや空気感を分かっていた部分も大きいと思います。

正直、これぐらいでお金への心配は激減しました。

(税金も考えると、フリーランスとしては少ない!というご意見もあるかと。ただ、筆者自身「会社員時代に比べると収入は増え、生活は会社員時代とほぼ変わらない」という感覚だったため、心配することが減りました。)

勉強の面では、迷走していた時期でもあります。

Railsチュートリアルをやってみたり、AWSを使ってインフラ基盤を構築してみたり。

また、技術以外にも、上流工程の成果物をネットで調べて、読んでみたり。色々やりました。

それもこれも全ては、「単価を上げるためには、どうすればいい?」のためでした。

フリーランス時代:月収70万(エンジニア歴:3年8ヶ月〜4年8ヶ月)

なかなか単価が上がらず、思い切ってエージェントを変えました。

オススメのエージェント

フリーランス向けのエージェント

SI系のエンジニアにオススメなエージェントです。月単価80万超えが多数掲載されており、単価を上げたい!と思っている人に最適です。

転職エージェント

登録して、企業からのスカウトを待つだけ!」です。ドラフトは定期的に開催されるので、事前に登録しておくことをオススメします。また、内定時の年収や業務内容が提示されるため、ミスマッチを防ぐことができます。

当時、WEB系に行きたいなー(リモートワークがしたいために)と思っていました。

ただ、私自身、SIer系の経験が多かったため、条件が良いのは、やはりSIer系の案件。

色々考えた結果、割り切ってSIer系で行こうと決めました。

この選択が功を奏し、単価を上げることができました。

システムエンジニアからITコンサルに職種を切り替えるとこで、さらに単価を上げることも可能だということも後から知りました。

システムエンジニア自体がITコンサルのような動き方をすることも多いため、そこまで無理な職種変更ではありませんでした。これは大きな収穫でした。

フリーランス時代:月収85万(エンジニア歴:4年8ヶ月〜6年8ヶ月)

85万までは比較的上がりやすかったです。

ただ、この単価になってくると、要件定義からプロジェクトに参画したり、お客さんとのコミュニケーションが増えたり、チームリーダーとしての動きを要求されたりと、求められる仕事のハードルが上がった感じがします。

「技術だけじゃダメだよ」を体感しました。

補足:フリーランス時代の単価の推移

少し細かく、フリーランス6年間の単価推移を紹介したいと思います。

以下は、グラフの値を数値化したのものです。

年数単価
1年目¥459,450
2年目¥594,000
3年目¥594,000
4年目¥713,867
5年目¥772,749
6年目¥877,528

(もちろん、1年の中で月毎の若干の変動はあります。その中から、平均的な金額をその年の代表に選んでいます。)

有り難いことに、右肩上がりになっています。ただ、スムーズに上がっていったわけでもありません。

単価が伸び悩んだとき

「フリーランス時代:月収70万(エンジニア歴:3年8ヶ月〜4年8ヶ月)」が、悩んだ時期でした。

当時Twitterでは、「Railsをやるべき!」「Web系エンジニアはいいぞ!」「リモートワーク最高!」「フリーランスになれ!」みたいな情報がたくさん流れていました。

そのとき、自分はオンプレのインフラエンジニアとして案件に参画しており、今後のキャリアについて悩んでいました。

そのため、それらの情報をモロに影響受けました(笑)。

「リモートワークいいな。。Web系エンジニアいいな。。あれ?オンプレインフラエンジニアの需要って、これからなくなるんじゃない?」などなど、頭がグルグルしてました。

まぁ、こんな状態なので当然のごとく、「なんか良さげな情報に乗っかって」案件を探していました。いくつか面談を受けたのですが、あら不思議。

単価が思うように上がりませんでした。むしろ、下がることも。

(1度、Railsでポートフォリオ作って、バックエンドエンジニアに転向しようと、面談を受けたこともありました。)

そうなると考えます。「何がよくないんだ?」と。

考えて、試して(面談受けたり)、おぼろげながら方針が見えてきました。

結果的に、この方針転換は単価アップという面では、成功でした。

(もちろん、リモートワークとか諦めたものもあります。)

方針

トレンドに乗っかることを諦める。

今まで経験してきたSI系の案件にインフラエンジニアとして参画する。

 

SI系の案件に強いエージェントに切り替える。

エージェントも色々あります。その中でもSI系で上流工程に強いエージェントに切り替えました。

AWSの勉強を始める。

ちょこちょこやってましたが、本腰を入れました。

単価を上げていった今だからこそ思う「大事」だったこと。

フリーランスのインフラエンジニアとして単価を上げていきました。

その瞬間って、一生懸命になっているので、「なぜその結果に繋がったのか?」よく分からないこともあります。

今だからこそ思う「大事」だったことを紹介します。

(もちろん、全員に当てはまる訳ではないのでご注意を。)

「自分ができること」「自分が優先している条件」「案件のニーズ」を正確に把握する。

簡単に言いましたが、これ難しいです。

今でも普通に間違えます。

ただ、意識するのとしないのとでは、全然違うということを言いたい。

 

まず、「自分ができること」。

今まで経験してきた案件や持っているスキルのことが当てはまるかと思います。

「いや、自分のことなんだから、知っているでしょ。」みたいに思いがちですが「甘くみちゃいかんよ」と。

自分のスキルは業務レベルなのか?素人に毛が生えた程度なのか?

ここを意識することが、とても大切です。

 

次に、「自分が優先している条件」。

Twitterとか見ていると、そこで流れているツイートがあたかも自分の条件のように錯覚することがあります。自分の場合は、「単価を上げたかった」が一番の優先事項なのに、いつのまにか「リモートワークができること」も優先事項に入っていました。リモートワークを諦めることで単価アップに繋げることができましたが、あのままリモートワーク優先にしてたら確実に単価は下がりました。

何を一番優先したいのか?は、しっかり自分の中で決めておくことをオススメします。決めておかないと、後でブレブレになります。

 

最後に「案件のニーズ」。

例えば「単価アップさせたいです!でも、オンプレのスキルしかありません!基本設計とかできません!」と言う人がいると、要望を叶えるのはなかなか厳しい。今だとAWSなどのクラウドは普通に使われていますし、単価を上げたいなら上流工程の経験も欲しい。

案件のニーズもその時々によって移り変わります。エンジニアとして働いている以上、ここをキャッチアップしてついていくことは必須だと思っています。

ただ、注意して欲しいのは、「最新技術=案件のニーズも多い」とはならないことです。個人的には、案件紹介サービスなどを利用して、技術ごとの案件数や単価を確認していくことがオススメです。

 

上で列挙した事は、別に目新しいことではないはず。ただ、これらを常に意識して、行動していくのはめっちゃ難しいです。

自分の「なりたい像」は、時に捨てることも大事。

「自分がなりたい像」っていうのは、人それぞれだと思います。

例えば、「今インフラエンジニアだけど、機械学習エンジニアになりたい。」これはこれでOKっぽい。ただ、この選択をフリーランスの立場ですると、なかなかキツい

機械学習エンジニアなんてすぐなれるもんじゃないし、たとえ知識を身に着けても機械学習エンジニアで稼げるようになるまでには時間が掛かるのは明白(実務経験を積むのも大変)

なので、もし機械学習に興味があるなら、よりインフラに寄っている機械学習から学び始めることがいいんではないかと思います。

例えば「機械学習基盤を作る」「機械学習を使ったMWの使い方を学習する」とか。

インフラエンジニアと機械学習エンジニアの間を取るイメージ。

さらに、そこにニーズがあるのが理想。

「自分がなりたい!」が先行しないようにすることが本当に大事。

SNSでよく目にするスキルを投資感覚で身につける。

これも気をつけたい。Twitterとか技術のトレンドを掴むことができて、とても便利。だけど、ものによっちゃあ、先取りし過ぎていることもあります。これを見分けるのはホントに難しい。

「先取りしている技術(=最新技術)」って今すぐ稼げる技術ではないことが多いです。稼げる技術になるには数年後とか余裕であります。

そのため、SNSでよく目にする技術が今どの段階なのか?は頭の片隅にいれておくといいです。

もしそれが、最新技術なら、投資の感覚で勉強していくことが大事

これを履き違えて「すぐ稼げる技術や!」と勘違いすると「あれ?最新技術のはずなので、全然稼げないぞ」状態になります。

予算がない案件での単価交渉は難しい。

案件には予算があります。「自分、案件に対してめちゃめちゃ貢献したわ。これなら単価上げてもらえるんじゃね?」と思い、いざ交渉してみると「ごめん。上げられない。。」ってよくある。ここで、一気にやる気がなくなったりすることもあるかもしれません。ただ、実はそもそも案件の予算がカツカツだったことが原因だったなんてこともあります。そのような案件で「上げろ!上げろ!」と言ったって、無理なんです。。

そんなときは、単価の折り合いがつかないとなり、別の案件を探すしかありません。(双方にとって、それがベストだと思います。)

技術だけ勉強するのはコスパが悪い。

これは早くに気づくべきだった。

案件に入ったことがあるなら分かると思いますが、システムやサービスを開発する場合、ずっとコードを書いている訳ではないですよね?

 

要件定義があり、設計があり、開発があり、テストがあり、本番リリースがあり。

プロジェクトを管理する人いて、開発する人がいて、現場でシステムを利用するユーザーがいて。

 

技術以外の部分が多くあるのに、なぜか技術一辺倒になりがちな時期ってある。

そんな時期に技術以外の勉強していると、不安になったりします。ただ、安心してほしい。技術意外の勉強をすることで、不思議と技術力も伸びていきます。例えば、プロジェクト管理を学んでいくと、工程ごとに作成する成果物とか出てきます。「非機能要件とは〜で、これを完成させるためには、XXXXを考える必要がある。」など。これって、要件を実現するためにインフラとして、どんなものを選定しないといけないのか?どんなアーキテクチャにしないといけないのか?などを考える必要性がでてきます。

技術で点を学んで、技術以外で点を結ぶ感覚かな。

まとめ

色々、書いてみました(ありきたりな内容でしたかね?)。

結構、どこでも耳にすることが並んだ気もしなくもないです。

色々なところで聞くことというのは、やっぱり大事だったんだ。ということが再確認できました。「特別な何か」がありそうに思いますが、意外にないもんですね。(もしあったら、教えて下さい。)

これからも役に立ちそうなことを書いていこうと思います。

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