SESで働いているあなたも、きっと日々の中で様々な悩みを抱えているのではないでしょうか?
給料が低いので、生活が厳しい。
現場がすぐに変わってしまう。環境の変化に対応することに疲れた。。
現場に出ているので、今の会社(SES)じゃなくてもいい?と思い始めた。
なんとか現状を変えようと思い、「SESを辞めて転職する」という考えになる人もいるかもしれません
ただ、実際に「辞める」ことを考え始めると、新たな不安や疑問が出てくる。
・今の自分のスキルで、より条件の良い会社に転職することは可能なのか?
・転職するためには、どんな準備が必要なのか?
・フリーランスになることも視野にいれたい。
この記事では、こういった不安や疑問を解消していきたいと思います。
私は、SESとして1年8ヶ月働いた後、ついにフリーランスとして独立する決断をしました。
この決断に至るまでには、数々の葛藤や悩みがありましたが、最終的には自分のスキルを信じ、新しい道を選びました。
SESを辞めようとしている時のツラさは、昨日のように覚えています。
自分の経験から、この記事を読んでくれた人のツラさを少しでも解消できたら。
時間が無い人向けに結論を先に載せておきます。
※本ページはプロモーションが含まれています。
会社に「残るか?」「辞めるか?」どうやって判断する?
私が出した結論はこうです。
『現在の自分のスキルや経験が市場で求められているのであれば、その時が辞めるべきタイミング』。
現実的な判断を下すために、まずは自分の市場価値をしっかりと見極めることが大切です。
(よく言われる「SESは今すぐ辞めるべき!」には反対です。)
SESで働いている人のスキルレベルは、個人差がとても大きいと思っています。
がっつり上流工程や開発に入っている人もいれば、ヘルプデスクの案件に入っている人もいたりします。
スキルレベルが低い状態で転職したとしても、正直、今より環境(給料や労働環境)が良くなる可能性は低いです。。
では、どうやって自分のスキルレベルを客観的に判断するのか?
オススメは、転職エージェントやフリーランス向けの案件紹介サービスを利用することです。
これらのサービスを使って、以下のような情報を収集します。
- どんなスキルやポジションに需要があるのか?また単価は?
- エージェントの担当から、案件の動向を聞く。
- 実際に面談を受けて、自分の現状を把握する。
それぞれ詳しく見ていきます。
どんなスキルやポジション需要があるの?また単価は?
こちらは会員登録無しで、Webサイトから確認することができます。
「言語/工程/労働環境/単価」などの条件から案件を検索すると、条件にマッチした一覧が表示されます。
そこから、その条件にマッチした案件の総量、単価、案件概要などを確認することができます。
どんな人が求められているのか?把握することができます。
エージェントの担当から、案件の動向を聞く。
こちらは会員登録が必要になります。
会員登録無しで、Webサイトだけでも情報を確認することができるのですが、Webに掲載されていない案件情報も実はたくさんあったりします。
担当の方から、こういった非公開な情報や案件の動向を聞くことができます。
実際に面談を受けて、自分の現状を把握する。
就業規則にもよりますが、基本的には、在職中の転職活動は問題ありません。
(機密情報を面談で話すとかは、もちろんアウトですが)
実際に面談を受けようとすると、自分の履歴書やスキルシートの用意が必要になってきます。
その中で、自分のスキルや経験を棚卸しをすることができます。
「あ、こんな経験してたんだ。」
「このスキルは自信があるけど、もう1つのスキルは業務レベルじゃないなー。」
とか。
そして、履歴書やスキルシートを準備し、いざ面接を受けてみると、その会社が求めているスキルや経験を直接確認することができます。
これは非常に役に立つ情報です。
もちろん、面接で玉砕することもあります。
ただ、本気で準備して面接を受けるため、玉砕だったとしても得るものが大きいです。
以上が、転職エージェントや案件紹介サービスを利用することで可能になります。
会員登録も完全無料なため、がんがん利用していきましょう!
TechStockを紹介した記事です。ご参考まで。
実際にSESで働いて感じたメリット・デメリット
SESは悪評も多く、「SESは今すぐ辞めろ!」みたいなことを言われがちです。
なぜ、こんなことを言われるのでしょうか?
実際にSESで働いて感じたメリット、デメリットです。
簡潔に表現すると、上のような感じです。
「SESは悪だ!」と言われる企業はだいたいブラックです。
ブラックと言っても、色々な会社があるかと思います。
ブラックなSESにありがちなのは、
- スキルを盛って、実力以上の現場に放り込む。
- 休みが取りづらい。(「現場と調整して」みたいに言われることも、しばしば。。)
- 給料が安い。(特に何社も経由して現場に入っている場合。間の会社に取られるマージンが多くなるためしょうが無い)
- エンジニアとは関係ない案件に放り込まれることがある。
【筆者の経験談】転職ではなく、なぜフリーランスを選択したのか?
転職ではなく、なぜフリーランスを選択したのか少し話したいと思います。
働いている会社を辞めることを考え始めたとき、最初は転職をするつもりでした。
そのため、もちろん転職活動もしました。
運よく、今の会社よりも少しだけ条件の良いSES系の会社への内定を頂くことができました。
転職先も決まったため、働いていた会社の上司に辞める意思を伝えたところ、数日して社長から「最後にご飯に行こう!」と誘われました。
ベンチャーだったので、社長との距離は比較的近かったと思います。
その食事の中で、転職先のことやこれからのことを話していると、社長から「フリーランスになったら?」と言われました。
意外にも辞めることにマイナスではなかったので、驚きました。
それを言われるまでフリーランスなんて、微塵も考えていませんでした。
ただ、若かったこともあり、経験になればいいかな?ぐらいの気持ちで、転職を辞め、フリーランスになることを選択しました。
(転職先へはちゃんと辞退の連絡も入れました。)
こんな感じで結構あっさりフリーランスになってしまいました。
そのため、フリーランスに対する怖さとかは全くありませんでした。
給料も今より下がることがないだろうぐらいに思っていました(当時の月給は、総支給が23万)。
ちなみにフリーランスで最初の案件(インフラの設計/構築)は、社長の知り合いから紹介してもらいました。
フリーランスになって一番良かったことは、収入が上がったこと。
フリーランスになったことで、一番良かったことはやっぱり「収入が上がったこと」です。
フリーランスになって初めての案件の単価は、48万ぐらいだったと思います。(フリーランスだと少ない部類ですが)
当然、この中から税金や保険を払わないといけないので全部自由に使え得る訳ではありません。
それでも23万から48万へのアップ↑だったので、かなり増えた感じがしました。
フリーランスですが、準委任契約で案件に参画していたため、会社員時代と業務内容はほとんど変わっていませんでした。
そのため、金額だけが上がった感覚になり「フリーランスすげぇ!!」ってなったのを昨日のように覚えています。
また、個人事業主のため当然ながら確定申告もしないといけなくなりました。
ただ、別に苦ではなかったです。
というのも、経費なんて会社員時代使ったことがなく、正直お金周りは全然分かりませんでした。
が、フリーランスになるとそうもいかない。
しっかり、お金周りを把握して確定申告をする必要がありませす。
時間も掛かりましたが、はじめてのことで戸惑いもありましたが、意外と楽しかったです。(「あ、こんな税金あるんだ。」「経費ってそもそも何??」とか)
フリーランスになった際の単価については、以下の記事で詳しく記載しています。
お金は増え、全てが最高!とはならい。
「業務は会社員時代と変わっていない」と言いましたが、これはあくまで業務の話。
今までは、無意識のうちにバックに会社がいることで安心していた部分があったことに気付きました。
会社員時代、 SESだったこともあり、会社に所属している感覚はほとんどありませんでした。
そのため、安心していた自分がいたことに驚きました。
フリーランスだと、全部自分の責任です。
仕事が無ければ、自分で見つけてこないといけないし、見つからなければ仕事がない。
保証もなければ、トラブルがあったときの対応も自分でする必要がある。
会社員時代では感じなかった、これらのプレッシャーは日が経つにつれ、強くなってきました。
今では多少慣れましたが、やっぱり不安が消えることはないです。
ただ、その不安があるからこそ、日々の勉強や情報収集に対する本気度が上がりました。
今では貰える金額もフリーランス1年目より上がっていますが、その分しっかりせねば!と思う部分も強くなりました。
実際にSESで働いて感じたメリット・デメリット
SESは悪評も多く、「SESは今すぐ辞めろ!」みたいなことを言われがちです。
なぜ、こんなことを言われるのでしょうか?
ここでは、私が実際にSESで働いて感じたメリットとデメリットを率直にお伝えします。
SESの良い面と悪い面を理解した上で、あなたにとってのベストな選択肢を見つけてください。
簡潔に表現すると、上のような感じです。
「SESは悪だ!」と言われる企業はだいたいブラックです。
ブラックと言っても、色々な会社があるかと思います。
SESにありがちなのは、
- スキルを盛って、実力以上の現場に放り込む。
- 休みが取りづらい。(「現場と調整して」みたいに言われることも、しばしば。。)
- 給料が安い。(特に何社も経由して現場に入っている場合。間の会社に取られるマージンが多くなるためしょうが無い)
【実体験】SESを辞めるまでの約1年半で、どんな案件を経験した?
SESを辞めた後に、『どんな案件を経験してきたのか』とよく聞かれます。
ここでは、私が実際に経験した具体的な案件をいくつかご紹介します。
ちなみに、全部SIer系の案件です。
公共系のSIer案件(未経験として参画)
期間:10ヶ月ぐらい
今でもかなり覚えている、はじめて参画した案件です。見習いとしてインフラチームに入りました。
スキルシートを盛ったとかではなく、「できない人」ってことをチームの皆さんも知っていた上で入っていました。
チームのメンバーに恵まれており、かなり丁寧に色々教えてもらいました。(チームの平均年齢は36歳ぐらい。当時22歳だった自分は1番下でした。)
この現場で身につけたことは、挙げればキリがないのですが、覚えている範囲でこんな感じです。
社会人として基本
メールの出し方や議事録のとり方、エクセルの使い方、メーラーの使い方などを身に着けました。
おいおい。。って感じですが、マジです。(エンジニアどうこうの話じゃないです)
簡単な手順書や設計書の修正
SI系案件に携わったことがある人なら分かるかと思うんですけど、エクセルで書いたあの手順書です。「こことここを修正して!」みたいな感じで、修正ポイントを明確にしてもらった上で、修正していました。修正しているドキュメントの内容を5%ぐらいしか理解していませんでしたが、雰囲気を掴むことができました。
手順書を使った本番環境の構築作業
データセンターに初めて行きました。センター内では、実際に構築作業もやりました。手順通りに構築作業をやっていくだけなんですけど、ド素人からするとそれでも結構難しかったし、勉強になったのを覚えています。ド素人にはエンジニアの当たり前が通用しないので。。(泣)
SI系案件のだいたいの流れが知れた
ウォーターフォール開発の流れ、他社さんとのやり取りなども知ることができました。「他社さんの対応が遅い!」とか不満があるかと思えば、「ここまでしてくれるの!?」ってな感じで助けてくださる会社さんもいました。
個人的にLPICレベル2の資格を取得した
独学もかなり迷走していました。なにせ道標が分からないので。とりあえず、LPICというLinuxの資格があるらしいと聞きました。「お、やることが明確!」と思い、1週間に1つのペースでレベル2まで取得しました。(レベル2までに4つの試験に合格する必要あり。)
SI系の雰囲気を知れたり、社会人としての基本や構築の流れを知ることができました。
今考えても、当時のチームメンバーの皆さんには頭が上がらない。。どう考えても役に立たないゴミみたいな奴に対して、丁寧に教えてくれたり、アドバイスをくれたり。。(泣)
自分の仕事で忙しいはずなのに、ありがとうございました!!(皆さん元気かな。)
某教育機関のOffice365への移行SI案件(リーダーのサポート&インフラ構築要員として参画)
期間:2ヶ月ぐらい
LPICレベル2を持っていたこともあり、Linuxは触れるよね?って感じですんなり参画が決まった案件でした。基本的に、リーダーさんのサポートと手順書の作成や構築作業を行いました。
はじめて0から手順書を作成する
確かWindows環境に対して何かしらのソフトをインストール&簡単な初期セットアップを行う手順を書いた気がします。「誰でも分かる手順書を書く」というのを初めて経験しました。意外に難しいもんです。
リーダーのサポート
議事録だったり、ドキュメントの印刷。ほんとにサポートって感じ。
正直、この案件では「スキルが付いた!」という感覚はありませんでした。ただ、このあたりから、PCを触ることにも慣れ、独学のレベルも上がっていきました。
自分のPCにVirtualBoxをインストールして、ApacheやTomcatを構築してみたり、設定変更をしてみたり。案件よりも独学でスキルが身についていった時期でした。(実際、次の案件で役に立ちました。)
某通信系企業の開発環境構築SI案件(インフラ構築要員として参画)
期間:4ヶ月ぐらい
最後の案件。ここでは某プロジェクトの開発環境の構築(少しの設計)が担当でした。メールサーバ、Webサーバ、APサーバ(Tomcat)、DBサーバ(Oracle)、Jenkins、JP1、Gitなど1通り触りました。
Web、AP、DBあたりは自宅で構築していたこともあり、現場の仕事は結構すんなりできました。(独学で役に立つ知識や経験が付けられるIT業界すごいなーと実感)
確か、Web/APは多少の設計が既にあったので、追加で必要な情報をアプリチームとかに確認して、1から構築した気がします。DBは、個人のPCにVirtualBoxを入れ、自分用の検証環境を立てたりしていました。(結構これが評判がよくて、みんな使うようになっていました。役に立てた気がして嬉しかった。)Jenkins、JP1は既に構築されていたので、ジョブを触ったりしたぐらいかなー。
実際のインフラエンジニアっぽく振る舞えるようになってきた案件でした。
以上が参画した案件です。(この後、私はフリーランスになりました。)
全部で3つの案件を経験しました。最後の案件でようやくインフラエンジニアっぽくなれたかなーと個人的には思っています。
まとめ
ここまで書いてきましたが、いかがだったでしょうか?少しでも参考になったらと思います。
再度、本記事の結論を載せておきます。
フリーランスも会社員も違ったリスクがあると思います。個人の許容できる範囲も異なると思います。
ただ、経験から言えることとしては、当時の自分レベルのスキルでも案件はありました。
ありがたいことに今でもそれが続いています。(もちろん、日々の勉強はずっと続けています。)
もし、一歩踏み出せないだけなら、その後押しができればいいなと思います。
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(もちろん、無料で。オンラインサロンへの加入を勧めたりもありません(笑)。)
ぜひぜひ、フォロー頂けたら。
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